学びたい技法があって…
専門知識を深めたCさんの話
Q.手織を学ぶにあたって様々な教室があったかと思いますが、どんなキッカケで東京アートセンターをお選び頂きましたか。
A.もともと地元のリジット織機の教室に通っていたのですが、2年間学ぶ中で、多綜絖による組織織りにも興味が湧きました。
そこで、以前より糸を購入しに訪れていたアートセンターの卓上スキップクラスの見学をしてみたんです。
8枚綜絖で学べること、長時間作業ができること、担当の先生とのお話しやすさなどに惹かれて、通おうと決めました。
Q.組織織りを深めていくにあたり、どんなプロセスで学んでいかれたか、お聞かせください。
Aまずは簡単なサンプルを織ってから好きな模様にチャレンジしました。第1作目は春らしい桜色で、杉綾を織りました。
次に、オーパーショットやテーブルセンターなどに挑戦し、最近では、8枚締税ならではの厚みや立体感を活かした風車模様を織りましたが、間違うことなく織り上げることができて自分でもびっくりでした。
今は、プロンソンレースのショールを織り上げたところです。
リジットからいきなり8枚綜絖に移行しましたが、先生の指導が良かったので、大丈夫でした。
Q.講師の指導が作りたいものにどう結びついたかを教えてください。
A.私の「これがやりたい」に対して、「大丈夫ですよ」「できますよ」と言ってくれて、「これはまだ難しい」がなかったんです。
受講生の質問に平等に答えてくれて、持っている知識を惜しむことなく提供してくれるので、大船に乗った気持ちで安心して受晴できています。
こんな教室は他にないのではないでしょうか。
また、他のスタッフのアドバイスも良く、色の合わせ方などの相談や、店頭で糸を購入した際についてくるレシビも成長につながりました。
Q.同じクラスの生徒さんとの関わりの中で得たものについてお聞かせください。
A.教室は、まさに技術の宝庫です。他の生徒さんが困っている時にアドバイスをくれたり、作品は次回作の参考になったり、
見ているだけでも勉強になります。また、お互いの興味事が影響しあって新しい世界がひらけたり…
一人で学んでいるようで、何人か分の勉強ができているような感覚です。
Q.お教室で作った、印象に残っている作品を、それにまつわるエピソードをお聞かせください。
A.どれひとつとして同じ作品がなく全て特別で、初期に制作した組織サンプルでさえ部屋に飾ってあるのですが、
一番は、風車模様の作品ですね。どう作っているのかわからないと、みんなに感激され、大事にしています。
Q.お教室には、3年間通っていらっしゃるかと思いますが、長く続けられるボイントはどういったところでしょうか。
A.先生の人柄の良さですね。
先生は、糸をとても丁寧に、自分の子供のように優しく扱うんです。先生が触れると、まるで糸が喜んでいるみたい。
織りの技術だけじゃなく、先生からもの作りの心を学ぶ事ができています。
Q.8枚綜絖の卓上織機をはじめ、本等の資料や、織りの道具などの設備についてのご感想はいかがですか。
A.8枚綜絖の卓上機は組織の勉強に使いやすいです。以前に通っていた教室は織機持参だったのですが、アートセンターは
経糸をかけたまま教室に置いておけるので、手ぶらで通えて、気持ちも切り替えやすく、次のお教室がいつも楽しみです。
Q.これから手織を始められる方々に、メッセージをお願いします。
A、織物は、買おうと思えば買えてしまうものだけど、最初から作り出す事の喜びは何にも変えがたいものです。
素晴らしい世界があるので、ご興味がある方はぜひ!