東京アートセンターで講師を勤めていらっしゃる、深尾雅子先生による個展、
白群-Byakugun- が開催されます。
こちらの個展の開催によせて、深尾先生より下記の通りコメントをお預かりしています。
日常、何気なく使っている色の名前。日本の色の名前。群青、紺碧、漆黒、二藍、麹塵、月白、甕覗などなど…さまざまな不思議な名前。その文字からは想像できない色…その文字にどんな物語が隠れているのか…
そして「白群」この名に出会った時、ときめいた。えっ?白が群れなす?いったいどんな色なんだろう?この文字の言われは?辞書によると、薄い水色のような青を表している。材料となる青の岩絵の具を細かくすりつぶすと白味を帯びてくることからついた名前のようである。
しかし、私は思った。この色は巨大な氷河の連なりやたくさんの雪の堆積などが見せてくれるあの青色にちがいない。真っ白いものがどんどん積み重なると光の屈折により青色だけが残り、淡くはかない青色を発する。こんなところからこの名がついたのではと私は想像する。
「白群」この言葉をテーマにして、私の白い織を積み上げてみた。今回はこの中からどのような色が生まれるのか…
会期:7/26(月)〜7/31(土)
11:30~19:30(最終日は16:30終了)
会場:いりや画廊
東京都台東区北上野2-30-2
ギャラリーHP:https://www.galleryiriya.com/