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「Felt×4展」レポート

2023年1月16日から21日までの6日間、東京・銀座のAC,GALLERYにて開催された「Felt×4展」に伺って参りました。


会場に入って正面のスペースには坂田ルツ子さんの作品が展示されていて、DMを拝見して興味を持っていたマゼンダのショールが目に飛び込んできました。

フィンランドの希少な羊毛などを使用された作品は、少し手に取らせていただいただけでもその表面の滑らかさに魅了されて、フェルトという技法はこんなテクスチャを作れるのか!と驚かされました。

実際に見てもなお、どうやってこんな作品が作れるのかと不思議に思え、その技法の一端を伺うだけでどれだけの技術と時間がつぎ込まれているのかと、いっそ畏れ多く感じるような迫力のある作品でした。

また、まるで羊の毛をそのまま身に纏っているようなショール作品は強いカールが特徴の品種の羊毛の、根本部分だけをフェルト化させて作られているそうです。

持たせていただくと想像よりもずっと軽く、材料の羊毛の特性を損なわず丸ごと楽しめる作品だと思いました。



Felt×4展-安宅未希さんの作品

入り口左手側に展示されていた安宅未希さんの作品は、ころりとした丸みを帯びたどこかデフォルメされた動物のような雰囲気がありました。

深みのある色合いに染められた原毛が使われており、隣り合う色同士が混ざらずにはっきりと分かれている部分も混ざっている部分のグラデーションも綺麗で、フェルト作品の繊維の1本を最小単位として混色ができるという部分の魅力を感じました。


Felt×4展-城田直里さんの作品

安宅さんのスペースから時計回りに進むと、次は城田直里さんの作品が展示されたスペースです。

織や編みの技法も取り入れられた作品は、半ばフェルト化して色面になりながらも糸の流れの線が活かされていてとても面白く感じました。

明確なモチーフがない抽象的な色使い・形なのに風景や物語を感じる素敵な作品でした。



入り口からすぐ右手には藤田みんこさんのコーナーです。

藤田さんのフェルト作品の代表作「Juliette」のシリーズをはじめ、ネックアクセサリー作品が数多く展示されていました。

在廊されていらした藤田さんより「Juliette」の題名の由来は、ミニトマトの品種名からとられたとお聞きして発想の豊かさに驚きました。

Y字やX字型のパーツを組み合わせたJulietteシリーズの作品はパーツごとのつなげ方を組み合わせて様々な形に変形させることができ、形によっては名前の由来の鈴生なりのミニトマトのようにも、海藻のようにも見えました。

フェルトの形状としての面白さと、そしてそのフェルトが作品のパーツとなり、パーツごとのつながり方が変形することで全体の造形にバリエーションが生まれる面白さを感じました。そして、その作品が日々の暮らしやコーディネートに合わせて使うネックアクセサリーであるということに、形を変えて楽しむ合理性があって美しいと思いました。


(2023.1.20 スタッフレポート)


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