2021年9月15日

「岡本 直枝 展―植物のすがたⅡ」レポート

最終更新: 2021年9月24日

現在、ギャラリー巷房で行われている“岡本直枝展ー植物のすがたⅡ”に伺ってきました。

在廊中の岡本先生にお話をお聞きする事が出来てとても楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。


 

岡本先生の作品には足や羽根があって、空想の世界の生き物だと思って今まで拝見していました。

抽象的な世界だと思っていましたので、先生からそれぞれの作品にはモチーフがあるとお聞きしてビックリしました。


 

森や植物からエネルギーや浄化されたものを感じ、植物、動物など自然に“活かされている”と、

日々思われることが根底にあるそうです。

その中で、植物だって自由に動き回ってこの世を支えているものという観点から、植物由来の動くものを作っていらっしゃいます。

写真上段の森の木をモチーフにした2作品は、“木だってお日様を目指して曲がりくねったり、蔓に巻きつかれたりして真っ直ぐなんて立っていないじゃない。”とおっしゃる通り森の木が他の動植物と共存してその空間に存在しているようでした。


 

お話を伺って、おうちに連れて帰りたくなったのは、写真中段右のこちらの作品です。

マメをモチーフに、芽が出始めの未だ頭にからをのせたおマメちゃんが走り回っているところだそうです。なんとも愛らしいおマメちゃん達です。


 

苧麻や、和紙の素材をバスケタリーの技法を使って作り上げた植物由来の動物の世界は、岡本先生の明るく晴れやかなお人柄そのままのチャーミングで楽しい世界でした。

展覧会は18日まで開催しています。(9/14 スタッフレポート)